ハイブリッドメモリアーキテクチャの構築により、
不正な検出を加速し、損失を削減、継続的な可用性を実現。
PayPal Pte. Ltd. 様

- 不正取引の検出が不十分で、年間10億ドル以上の損失が発生
- 従来のデータベース(RDB+キャッシュDB)が膨大なデータ量に対応できず、処理速度が低下
- 年間32%のデータ増加に伴い、インフラ運用コストが増大
- 不正取引を見逃さない高速なNoSQLデータベースへ移行
- 膨大なデータ量に対応可能なスケーラビリティの高いデータベースで処理速度の低下を防止
- インフラ運用コストを抑制できる基盤の構築
- 不正取引におけるSLA遵守率99.95%、トランザクション処理能力が5倍向上(毎秒100万件)
- サーバー台数を1024台から120台に削減し、ハードウェアコストを900万ドル節約
- 不正リスクが30倍減少し、堅牢で安全な決済環境を実現
世界最大のオンライン送金、請求、決済システムを提供するPaypalは、Venmo、iZettle、Xoom、Braintree、Paydiantといったブランドを展開しています。
同社は、技術を活用して金融サービスと商取引をより便利で手頃な価格、かつ安全に提供し、200以上の市場で3億2500万人以上の消費者と加盟店がグローバル経済に参加し繁栄できるよう支援しています。
直面していた課題

PayPalの不正率は業界平均の1.86%に比べて0.17%と非常に低いものの、それでも年間10億ドル以上の損失が発生していました。
この課題に対応するため、PayPalはリアルタイムで新たな不正パターンを特定し、ユーザーへの影響を最小限に抑える意思決定プラットフォームを構築。
顧客登録や支払い、請求設定、プロフィールデータなどのビッグデータと高速データを処理・分析・統合できるシステムを整えました。
しかし、2015年には、従来のデータベースソリューションでは膨大なデータを収集・処理するうちにパフォーマンスの維持が難しくなるという問題が発覚します。
これにより、短期・長期のニーズに対応しながら、スケーラビリティや高性能、安定稼働を実現できる、コスト効率の高いデータベースの導入が急務となりました。
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お役立ち資料をダウンロード検討・選定のプロセス

従来のデータベースがパフォーマンスの低下を招く中、PayPalが注目したのがAerospikeです。
Aerospikeの高性能NoSQLデータベースは、DRAMではなく、フラッシュメモリや永続メモリ(Persistent Memory、PMem)上で動作するよう特別に設計されており、スケールに応じた高速性を一貫して提供します。
採用の決め手

PayPalは、膨大なデータ量をリアルタイムで処理しながら、不正検出の精度と速度を向上させる必要がありました。
そして以下の理由から、Aerospikeを選定しました。
- 高性能なスケーラビリティ:
従来のデータベースと比較して、より少ないリソースで高速な処理を実現し、増え続けるデータにも対応可能。 - リアルタイムの低レイテンシー処理:
・障害時のダウンタイムがなく、高い安定性を維持
・SSDへの永続化・高速なバックアップ・リストア機能により、データの消失リスクを回避 - 高いコストパフォーマンス:
・データ量が増えても適正なコストで運用可能なハイブリッドメモリアーキテクチャと価格モデル
・エンタープライズ向けのグローバルサポート体制が整っており、トラブル発生時にも迅速な対応が受けられる
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お役立ち資料をダウンロード導入後の効果

- SLA遵守率99.95%を達成:
機械学習を活用した不正検出の処理速度が向上し、決済リスクを大幅に低減 - インフラの最適化:
サーバー台数を1,024台から120台へ削減し、ハードウェアコストを900万ドル節約 - 処理能力の向上:
毎秒20万件だったトランザクション処理能力が100万件へと5倍向上し、大規模データのリアルタイム処理が可能に
Aerospikeの導入により、PayPalは不正検出の精度とパフォーマンスを大幅に向上させ、コスト削減も実現しました。
データ処理の課題を解決し、ビジネスの成長を加速

PayPalはAerospikeの導入によって、不正検出の高度化とパフォーマンス向上を実現しました。リアルタイム処理の高速化やコスト最適化を目指す企業にとって、Aerospikeは最適なソリューションとなります。
大量データの高速処理や不正検出の最適化に課題をお持ちの方は、ぜひAerospikeにお問い合わせください。
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お問い合わせご担当者様のコメント
Sai Devabhaktuni, PayPal,エンジニアリングシニアディレクター
Aerospike導入前は、別のインメモリデータベースを使用していましたが、スケール拡張に伴うコスト面で課題に直面していました。また、メモリとディスクをシームレスに活用し、一貫したパフォーマンスを保証できる仕組みが必要でした。このような理由から、次世代メモリとSSDを最大限に活用できるハイブリッドメモリアーキテクチャを持つAerospikeへ移行しました。